リハビリサマリー作成、23分→10分|蘇生会総合病院の生成AI

京都市の蘇生会総合病院(290 床)リハビリテーション科は、リハビリサマリー作成に生成 AI を組み込み、作成時間の中央値を23 分から 10 分へ短縮した。削減幅は約 57%。年間約 300 件換算で、およそ65 時間の削減に相当する。1
課題は、作成時間の負担、記載内容のばらつき、急な依頼に伴う心理的負担だった。Excel マクロによる半自動化では足りず、2025 年から「ユビー生成 AI」を使った新しいワークフローへ移した。
使い方はこうだ。電子カルテ由来の情報を、疾患名・発症日・合併症・身体機能など9 セグメントに分けて生成 AI へ渡し、定型サマリー向けの文を出す。出力は Excel/VBA マクロでテンプレートへ転記する。確定前に、担当セラピストが内容を確認・修正する。合併症や既往歴は AI が候補を出し、人が選ぶ。2
変化は数字でも見える。前後比較(導入前 16 件・導入後 22 件)で、線形混合効果モデルでも約 12 分の短縮が確認された。使いやすさ指標 SUS の中央値は 83.75 点だった。一方、無作為 11 件の確認では、9 件に少なくとも 1 つの誤りがあり、ハルシネーションが 19 件、省略が 1 件あった。うち半数超が臨床上「Major」と判定されている。
職場で試すなら、次の三点がこの事例の芯になる。
  1. 文書を「ゼロから書く」のではなく、構造化した抽出→定型転記→人の最終確認に分ける
  2. 効果測定は、生成だけでなく修正込みの完成時間で測る
  3. 医療文書では、AI 出力をそのまま確定せず、高リスク欄を重点確認する
数字と運用の詳細は、病院の発表と Cureus 掲載論文で確認できる。

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